「日本のディスクゴルフ」のタグでは、日本でのディスクゴルフを普及させる方法や安全・安心かつ楽しくプレーする方法などについて考えを述べていこうと考えています。
自分は、プロでもJPDGAのの人でもなく、ディスクゴルフをカジュアルに楽しむアマチュアですので、一意見として何となく参考程度に読んでいただければと思います。もし、この意見が良い方向への参考となったら幸いです。
今回は、通常コースと独自コースについてです。ディスクゴルフを長年やっていると、通常コースでは物足らなくなってしまい、仲間と独自のコースを作って楽しんでいる方も多いと思います。しかし、多くの独自コースは通常コースと同時進行でプレーされる状況を想定されていなく、人に当たりそうにあるヒヤリハットやトラブルが起きる可能性があります。そこで、今回は独自コースの問題点と、通常コースとの共存方法を探っていきたいと思います。
独自コースの問題点
現状としては、多くのコースで独自のコースをデザインしてクラブメンバーや仲間とディスクゴルフを楽しんでいる方が多いと思います。近場のディスクゴルフコースを存分に楽しむ良い工夫だと思います。しかし、いくつかの独自コースは、人の流れや通常コースと同時にプレーされることなどは配慮しきれていいません。そのため様々な問題や危険が内在しています。
問題点を整理すると以下の3点があると思います。
問題点1:通常コースと独自コースのホールのフェアウェイ同士が重なっていることや、あるホールのフェアウェイ上に別のホールのティーやバスケットがある
問題点2:通常コースと独自コースが同時進行でプレーされている
問題点3:コースの利用順番のルールが破綻する
フェアウェイなどが重なり合っており(問題点1)、通常コースと同時並行で独自コースがプレーされている(問題点2)と非常に混沌とした状態になり、危険でもあります。
上の図のように、通常コースのホール1に重なるように、独自コースのホール3のティーからホール6のバスケットに投げるオリジナルホールがあった場合、フェアウェイが重なっており非常に危険です。
特に林間コースなどで人が見えにくい場合は、人に当ててしまうあるいは当てられてしまう可能性があります。
さらに、通常ホールでしか知らず、そこでプレーしている人からすれば、どこからディスクが飛んでくるのか全く分からない中プレーしなければいけなく、大変怖いあるいは危険性を感じます。
さらに、混みあっている中、1グループのみが通常コースあるいは独自コースでプレーしている場合、コースの流れが非常に悪くなり、待ち時間が多くなってしまいます。特に、2つのホールのフェアウェイ同士が重なっており、なおかつティーが3つ目のフェアウェイにも重なっている場合、最大2組がプレー待ちで待つ必要があります。
問題点3については後述します。
このような中、現状ではいくつかのコースで通常コースでプレーすることを注意書きとして看板に明記しているコースや、辰巳の森のように利用者が多い土日祝日は独自コースの禁止など対応がとられています。(実情はわかりませんが)。このように、ディスクゴルフを安全かつ安心にプレーしてもらうために積極的に何らかの対応をされていることは素晴らしいと思います。そして、コース運営者・管理者やクラブなどは参考にしてもらいたいです。
しかし、以下のようにどうしても我慢しなければいけない方もいます。(仕方ないとあきらめるのもいいのですが。。。)
通常コースのみの制限:常連プレーヤーが飽きてしまい、ディスクゴルフをやらなくなる
辰巳の森のような土日祝日での制限:仕事などで土日祝日にしかプレーできない方は満足できない、利用客が少なくても危険ではある
ただ、前提としてこのように対策を取っているコースは少なく、私が知っている限りのほどんどのコースでは、対策はとられていません。
そこで、常連利用者も、新しくディスクゴルフを始めた方も、安全かつ安心に楽しめる改善案を提案していきたいと思います。
改善策1:時期や季節ごとにコースを変更する
問題は、通常コースと独自コースが「同時進行」でプレーされ、フェアウェイなどが重なり合っていることです。そこで、時期や季節、週、曜日などごとにコースを決めて、利用者全員が決められたコースを楽しむというがよいのではと考えています(図1)。例として示した図1では、月の第一週目には時計回りの通常コースを、第二週目は反時計回りの独自のコース、第三週と第四週は割愛していますがが同様に別の独自コースを決めておきます。
このようにすれば、常連利用者も通常コースだけのマンネリ化を防げます。またコース利用者全員が、その週のコースを利用することで、異なるレイアウトのコースが同時進行することによる問題がなくなり、全ての人が安心かつ安全にディスクゴルフを楽しめます。
さらに、常連ではないが、定期的に来るディスクゴルファーにとってもコースが魅力的になると思いました。
実際には、安全性や人の流れを十分に考慮したコースを作るには工夫が必要かもしれませんが、通常コースと独自コースが混在する中でディスクゴルフをやるよりもはるかに安全に、かつ安心して楽しめると思います。
コース全てのホールを定期的に毎回変えることが面倒である場合は、前半の9ホールは通常コースとして固定し、後半9ホールは時期ごとにアレンジしていくとしてもよいかと思いました。
しかし、この改善策ではコースデザインが頻繁に変わるため、利用者へのコースレイアウトの周知を徹底する必要があります。周知方法については、Udiscへのコースの記載、ディスクゴルフナビさんと協力してコース案内記事の更新、公園や施設のホームページに各コースとその利用時期の記載、コース入口や受付に案内設置や紙媒体でのコース地図の用意、クラブメンバーや常連利用者による新規利用者への親切な声かけなどがあります。
改善策2:ティーの位置を若干移動する
フェアウェイ同士が重なることや、あるホールのフェアウェイ上に他のホールのティーやバスケットがあることが問題となります。通常コースでは、その問題が起きないように工夫されています。この利点を維持しつつ小さな工夫でホールの難易度を変える方法として、ティーの位置を若干右や左、前後に移動させる方法があります。
この利点として、コース全体の構造は変わらないので、改善策1のような周知活動は必要がないので、簡単にできます。(おそらくすでに、やっている方も多いと思いますが)
しかし、大胆なアレンジができないため、常連利用者には少し物足らなくなるかもしれません。ですが、OBやマンダトリー、ハザードをうまく設定することで、同じホールでも格段に難易度やプレー体験は変わります。さらに、使えるショットをフォアファンドのアンハイザーのみなどと制限を加えることで難易度や楽しみを簡単に上げられます。
問題点3のルールとマナーについて
問題点1・2に付随して出てくる問題として、プレー順番のルールが破綻することがあります。
通常は、ホール1の後にホール2に進みます。ホール2に移動した際、先にプレーしている人がいる場合は、先の人が終わるまで待つのがルールです。しかし、通常コースと独自コースが混在している場合は、ホールの順番のつけ方が人によって違うため、通常コースをプレーしている人がホールの順番的に優先なのか、独自コースをプレーしている人が優占なのかというのには明確なルールがないです。
自分の経験としては、上の図のようなホール配置があるとします。この図では、通常コースのホール1に交差するように、ホール3のティーからホール6のバスケットに投げるオリジナルのコースでプレーしている方と会いました。僕が先にプレーをしており、パットをしようとホール1のフェアウェイ上を歩いいていると、独自コースのティーにいる方から、「そっちに投げるから、早くどいてください」と言われ、いったんプレーを中断せざるを得なかったです。
このように先にプレーをしていても、後からプレーする常連の年配の方々が割り込むということが多々ありました。本来は、「先にプレーしている人を待つ」ことが一般的なルールだと思います。しかし、常連の年配の方々は違うホールをプレーしているとの認識なのか、待つ必要はない考えており、一般的なルールを順守しないことが多々あります。
さらに、通常ホールと独自ホールのバスケットが同じ場合(上の図)も、どちらが先にプレーするかといったルールは、当たり前ですがないです。僕が投げた後、すぐに独自コースの方々がティーからディスクを投げはじめ、非常に混沌とした状態になりました。通常は、先にプレーしていた人のプレーを優先させ、終わるまで待つことがルールであり、最低限のマナーだと思いますが、今回も他の常連年配プレイヤーは、他のプレイヤーに配慮なく、自分優先の行動を取っていることに対して、同じディスクゴルファーとして非常に残念でした。
このように、通常のコースと独自のコースが混在して進行していると、様々な問題が起こり、PDGAで規定されていないルールの問題やマナーの問題が出てきます。やはり言いたいことは、通常コースと独自コースを同時進行させるのではなく、1つのコースデザインのみで運用することです。もし、混在させて進行させたい場合は、今のルールに則り、先にプレーしている方の優先を厳守する必要があります。
まとめ
独自コースの問題は、通常コースと独自コースが入り混じりプレーされている状況にあります。混在してプレーが進行していると、トラブルやケガのもととなります。そのため、改善案として、週ごとなど時期によってコースデザインを変えることやティーの位置を若干移動させるなどを提案しました。全ての人が安全かつ安心して楽しくディスクゴルフをできるようにするために、積極的にクラブや公園管理団体は提案した改善案や何らかの対応を取る必要があります。
また、通常コースと独自コースを混在させてプレーするスタイルを続ける場合は、先にティーにいて投げる用意ができている人、フェアウェイを先にプレーしている人を優先するといったルールを明確にする必要もあると感じました。
余談
マナーの向上や安全性確保のために、JPDGAやクラブ、ディスクゴルファーは率先して行動することが重要だと感じました。万が一、初めてディスクゴルフを通常のコースでやっている人がケガをしたりして、自治体などにクレームが入れば、ディスクゴルフ場の撤回につながります。そして、ひいては、ディスクゴルフ自体が公共の公園では禁止という事態になりかねないです。多くのコースには、クラブがあり、クラブ主体でコースの運営管理をされていると思います。クラブなどが積極的に、みんなが楽しめるルール作りや工夫をすることで、これからも長くディスクゴルフを楽しめることにつながります。また、非常に危険な経験にあった、遭いそうになった、観たことがある方がいましたら、上記の改善策やほかのより優れた改善策をクラブや管理事務所に提案してみるのも1つの手かもしれません。
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