論文の探し方と効率的な集め方
研究をするうえで、論文を読むのって大切ですよね。
基礎知識を身につけたり、最新動向を知ったり、考察に使えたり、英語の勉強になったり。
毎月新しい論文が出てくるけど、定期的にグーグル・スカラー調べるは面倒ですよね。
特に実験とか学会があったらそっちに集中して忘れますよね。
でも、実はグーグルが提供しているグーグル・アラートを使えば楽に自動で関係のある最新論文をメールに通知してくれるようになるんです。
そこで今回は、論文の探し方と効率的な集め方を紹介します。
論文の探し方
論文探しは多くのサイトでまとめてあるので、参考となるサイトを紹介します。
httpss://ss-complex.com/papers7/
僕はやっぱりシンプルなGoogle Scholarが一番使いやすいです。
ただ、経産省や環境省などの研究報告書はgoogle scholarでヒットしないので、そういうときは普通のグーグル検索で検索するときもあります。
効率的な論文の集め方
グーグルアラート
効率的な論文の集め方としてGoogleアラートがあります。
Google アラートでは、知りたい情報のキーワードを登録すると定期的にメールで最新の論文を紹介してくれます。
正直、論文を検索しないで勝手に集めてくれるのでかなり重宝しました。
では設定方法とその使い方を紹介します
グーグルアラートの作成方法
1.グーグルスカラーにアクセス
グーグルスカラー:httpss://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja
2.調べたいと思うキーワードを検索、左下の「アラートを作成」をクリック
iPS細胞の研究で有名なDr. Shinya Yamanakaを検索したいと思います
3.必要事項を入力して「アラートを作成」をクリック
キーワードの欄は、グーグル検索と同様で、複数のキーワードを入れるとそれらが含む論文が通知されます。
また、“”(ダブルクォーテーション)を付けると完全一致したものが通知の対象になります。
検索結果表示数を選択
デフォルトでは10件、最大20件
グーグルアラートの解除方法
1.googleスカラーにアクセス
(事前にグーグルにログインしておく)
2.左上のメニューを開く
3.メニューの「アラート」をクリック
アラートの一覧が表示されます。
4.いらないものは「キャンセル」をクリック
以上で終わりです。
グーグルアラートを使って研究者をフォロー
グーグルアラートでは研究者をフォローして、その研究者の成果や関連論文もいち早く知ることができます。
例えば、2018年に若干61歳でノーベル化学賞を受賞したフランシス・アーノルド(Frances Arnold)先生をフォローしたいとします。
1.まずグーグルスカラーで「研究者(今回はFrances Arnold)」を検索
検索結果の著者欄に「FH Arnold」が出てきたので、そこをクリック。
*注意として、アンダーラインがある場合は著者がgoogle scholarにプロフィールを登録しておりクリックできます。
アンダーラインがないもの、例えば検索結果3番目の著者「FA Sheperd」はクリックできなく、フォローできません。
2.右上のフォローをクリック
著者を確認した後に、フォローをクリック
引用件数半端ないですね。さすがノーベル賞受賞者
3.欲しい通知にチェックを入れて、メールアドレスを登録
この著者からの新しい引用とは、著者が出した論文を別の研究者が引用して投稿されたときに通知が来ることです。
この通知は、まったく関係ない論文が通知されることがあるのでチェックは外しています。
これで「完了」です!
Googleアラートを使えば、楽に自動で論文を集められます。
Notes
これで最新論文が登録したアドレスに通知されます。
研究の空き時間やご飯の時にスマホでメールを確認して情報収集していました。
Notes
同じ分野でも複数の通知をセットして、通知される論文を変えていました
●自分の研究テーマに直結するキーワードを複数入れて登録
通知される論文の範囲は少なくなりが、通知が来たらかなり関係のある論文である場合が多い
例)microplastic, marine ecology, marine mammal(マイクロプラスチック、海洋生態系、海洋哺乳類)
●研究テーマに関連するが、検索範囲の広いキーワード一つのみを登録
こうすることで研究分野全体の動向をチェックできます。ただ関係ない論文も度々来ます。
例)microplastic(マイクロプラスチック)
この場合、microplasticに関連する論文すべてが通知対象になり、魚類への影響や人体への影響など直接は関係ないが知っておいた方がいい論文を通知してもらえます。
Notes
Mendelayなどでも同じように関連論文の通知機能があります。
ですが、googleアラートよりも通知が遅く、同じ論文なので使っていませんでした。
Note4
いちいちメールを見るのがめんどくさい場合は、研究計画を立てるときや論文を書くときに、Gメールに来たアラートを見返せば論文を検索しなくても探せます。
研究者や研究室をSNSでフォロー
芸能人や政治家、インフルエンサーだけでなく多くの研究者(研究室)もSNSで情報発信しています。(特に海外の研究者)
SNSの中でも特にツイッターで情報発信している方が多い印象です。
ツイッターの場合は気軽で、簡単に情報発信できるのでとてもいいと思います。
ここで研究者が関心のある研究をリツイートや論文のリンクをツイートしていることも多くあり、情報収集の方法でもあると思います。
ときどき研究に関係ない飼っているネコのツイートがあったりするのが面白いです。
例えば、先ほど紹介したノーベル賞学者のDr. Frances Anroldのツイッターがこちらです。
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