ディスクゴルフに風は大敵です。ですが、野外スポーツのディスクゴルフに風はつきもの。
普段はアンダーを簡単に取れるコースでも、風があることで全く違うゲームになり、アンダーはおろか、ボーギーの連続で点数が増えてしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は風の中でも一番対処の難しい「向かい風」に焦点を当てて、うまく投げるコツや対策などを考えていきたいと思います
コツ1:強く投げる!
当たり前かもしれませんが、1つ目のコツは普段より強く投げることです。
向かい風があると、風の抵抗によってディスクが普段より飛ばなくなります。
そのため、風がある日はマインドセットを変え、普段より強く投げましょう。特に初めのホールでは、普段の強さで投げがちなので注意しましょう!
コツ2:重いディスクを使う
ディスクが軽いほど風の影響を受けて、風に流されてしまいます。一方、170g以上の重いディスクを使うと影響を受けにくくなります。そのため、ライトウェイトやエアープラスティックは、できたら避けましょう。
多くのプロは、風に影響されずにコンスタントに精度の高いショットを投げるために170g以上のディスクを使っています。
コツ3:オーバーステイブルなディスクを使う
ディスクがオーバーステイブルかアンダーステイブルかは、地面ではなく、ディスクの周りの空気に対する相対的な速さで決まってきます。
向かい風があると、ディスクの空気に対する相対的な速度(対空速度)が普段より速くなります。そのため、無風の時よりもディスクがアンダーステイブルになります。
例えば、普段60mph(=96 km/h)で投げているとしましょう。その日は、風が強く風速20 mph(=32 km/h)の向かい風があるとします。このような日に投げると、ディスクの空気に対する相対的速度(対空速度)は、60+20の80mph(=128 km/h)と、風がない日よりも速くなります(風がない日は60+0=60 mph)。そのため、ディスクが普段よりもアンダーステイブルとなってしまい、場合によってはターンオーバーして右に逸れてしまいます。また、ターンオーバーする度合いも風の強さによって変わってくるため、どれだけ右に曲がるか予想することは至難の業です。
これに対する対策は、普段よりもオーバーステイブルなディスクを使うことです。十分オーバーステイブルだと、いつもと同じような左にフィニッシュするショットを投げれます。
コツ4:ディスクアップする
ディスクアップとは、普段ミドルレンジを使っているホールでフェアウェイやディスタンスドライバーなどのよりスピードが速いディスクを投げることです。ディスクのスピード値が高いほど、ゆっくり投げたときオーバーステイブルになります。そのため、普段パターやミドルレンジでも届くところを、フェアウェイに変えることでターンオーバーを防ぎます。また、ドライバーにディスクアップするメリットとして、風の影響を受けにくいことがあります。パターなどと比較して、ドライバーはディスクが薄いため風を切るように進んでくれます。
コツ5:フラットで、低めのショットを投げる
風の影響を最小限にするためには、フラットで低めのショットを投げる必要があります。フラットにリリースすることで、風がディスクの上にも、下にも入らなくなるので、浮いたり、押し沈められたりすることが少なくなります。少しでもディスク底に風が当たってしまうと、ディスクが持ち上げられてしまい目標から逸れてしまいます。
また低めに投げることで、グライド時に風で飛ばされる前に地面に着地します。一方、パターのアプローチなどでよく投げるショットとして、ノーズアップで高く投げて、羽毛が空から落ちるように真下にゆっくり落ちていくショット(エレベーターショットとも言います)は、ショットの終盤に推進力を失いグライドしながら落下するときに風で飛ばされてしまう可能性があるため、おすすめできません。
向かい風の時のショットの検討
向かい風が強い日に、ただ単純に真っ直ぐ投げたいときや右、左に投げたいときがあると思います。どのディスクでどんなショットを選択するかによって、リスクが変わってきます。そこで自分なりのショット選択を紹介していきます。
直線なショット
直線ならオーバーステイブルなディスクをバックハンドで、低めのフラットリリースで投げます。フォアハンドはリリース点がバックハンドよりも低く、ディスクが上向き(ノーズアップ)になりやすいため、あまり投げません。
左曲がりのショット
オーバーステイブルなディスクをバックハンドで、低めのややハイザーで投げます。
右曲がりのショット
アンダーステイブルなディスクをバックハンドのアンハイザーで投げます。こういう時は普段フォアハンドで投げていますが、向かい風があるとアングルやリリース速度を少し間違えるだけでターンオーバーして左に行ってしまうので自信がある時以外は投げません。
以上、向かい風の時のコツと自分なりのショット対策になります。様々なコツをお伝えしましたが、これらのコツを踏まえて練習することが一番大切です。風にも負けず、少しでもいいスコアを取っていきましょう!これ以外にも追い風や横風などがありますが、今後記事にしていきたいと思います。
参考文献(英語)
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